万年筆を使ってみたいけど、どれを選べばいいの?という声に、ペンドクター川口明弘、独自の視点からお答えします。
Q:まずはどんな万年筆を選んだらいいの?
川口:最初の一本は特にフィーリングが大切です。
それから、値段や字幅、書き味を検討されるとよいと思います。
万年筆は使うほど自分の手になじみ、ペン先も自分の筆記角度に合っていきます。
そのためにも、いつも使いたくなるようなデザインを選ぶことが大切になってきます。
Q:メーカーによる違いはありますか?
川口:メーカー間の違いは、大別すると、国内メーカーと海外メーカーで字幅の点で異なります。
万年筆の字幅は、EF(極細字)、F(細字)、M(中字)というように表記されますが、同じ字幅表記でも、海外メーカーのペン先は若干太い傾向があります。
国内メーカーの万年筆は、画数の多い漢字の筆記を想定して開発されていますので、手帳やノートに細かな字を書込むことを想定する場合には、国内メーカーのEF、Fをおすすめします。
ペン先調整によって若干細くすることも可能ですが、かすれや引っかかりが生じたりすることもありますので、購入の段階でよく検討される必要があります。
Q:司法試験にはどの万年筆がいいの?
川口:やはり字幅という点から、国内メーカーのEF、F字をおすすめします。
また、司法試験は多量筆記となりますので、筆記疲れしにくいものを選ぶ必要があります。
その点から、モンブランやペリカンなど海外メーカーの万年筆は、字幅の点から司法試験には向かないと思われます。
Q:仕事で使える万年筆は?
川口:他人の目に触れる機会があるのであれば、一本目であっても、やはりモンブラン、ペリカンをおすすめします。
この時代にあえて万年筆を使う喜び、万年筆を通じて広がるビジネスという点からも、王道の選択は間違いありません。
そして、2本目、3本目をお求めの際には、インクや書き味にもこだわりが生まれ、より気持ちよく書きたいという欲求が生まれてくると思います。そのときには、是非、当方販売の
調整済み万年筆も検討下さい。