☆自分でできる万年筆の簡易診断【インクフロー編】です。
ご自身の万年筆の性能(インクフロー)が十分発揮できているか、簡単に診断する方法です。
① いつも通り筆記してみる(できるだけ筆圧をかけないで)。
② インクを直接紙に落とす(カートリッジの場合は、抜いて紙にトントンして下さい。)。
③ 落としたインクをペン先に吸わせる(毛細管現象により触れるだけで吸い上げます。)。
④ 筆記して線の色を比較してみる。
線の色(インクの濃さ)が全然違いますね。
本来のインクの色はもっと濃かったのですね。
このような状態では、インクを楽しむことができません。
インクフローの調整を行うことにより、このような状態が解消されます。
*吸入したインクでも濃く書けるようになります。
線の色が薄くなる原因は、インクフローが弱いということで、その原因の大半は、ペン先の「インク詰まり」となります。
長期間使わなかったり、洗浄が久しくなると、ペン先が詰まり、最悪の場合書けなくなってしまいます。
このまま放っておいたら、
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線のインクの色が薄くなる。
↓
線がかすれてくる。
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筆圧をかけないと書けなくなる。
↓
ペン先が開いて、ガリガリしたり、書けなくなる。
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その万年筆を使わなくなる。
・・・ということにもなりかねませんので、インクの色が薄くなったかなと感じられたら、是非洗浄をおすすめします。