☆自分でできる万年筆の簡易診断【吸入式編】です。
吸入式万年筆の「吸入量」と「気液交換」の状態を確認する方法です。
==========
使用万年筆:モンブラン マイスターシュテュック 149 MONTBLANC MEISTERSTUCK 149(
現在販売中のモンブラン万年筆)
診断方法
① インクタンク内のインクを排出させます。
インクタンクの中が透き通って見えるほど水を吸排出させます。
② インクタンクに水を満タンに吸入させます。
③ 吸入量の確認
ペン先を上に向けて、気泡の量を確認します。
気泡が大きい場合は、十分に吸入できていません。
④ 気液交換の確認
次にペン先を下に向けて、ペン先をティッシュペーパーで優しく包みます。
⑤ インクタンクの中の水がティッシュに滲み、インクタンクに空気が入っていくか確認します。
正常な状態であれば、毛細管現象により、インクタンク内の水がティッシュに滲み、インクタンク内にはコポコポと空気が入っていきます。
正常に気液交換が行われている様子です。
*ペン芯に含まれたインクだけしかティッシュに滲まない場合は、ペン芯のインク道もしくは空気道が詰まっていると考えられます。
特に古い万年筆は、インク詰まりにより、気液交換不良のものがあります。
吸入量の低下やインクが入っているのに途中で書けなくなるなどの症状でお困りの方は是非お試しください。
吸入部の修理には部品交換を伴う場合が多く、当方での修理ができないことがありますので、まずは各メーカーへのお問い合わせをお勧めします。