モンブラン フーデッド・ウィングニブの魅力を解説します。
ウィングニブとは、モンブランが1950年代から60年代に製造したペン先であり、イカのような形から「イカペン」とも呼ばれます。
そのしなやかな書き味は、ボールペンが普及する以前の万年筆全盛期において、ペン先の完成形の一つとして広く普及していました。
ウィングニブは、ペン先が平坦、またニブまで緩やかに細くなる形状に成形され、筆圧がかかってもペン先が割れず、しなる構造になっています。
しかし、ボールペンの普及とともに、ウィングニブであっても先割れが起こるほど人々の筆圧は高まりました。
そこで、よりウィングニブの先割れを防ぐため柔らかいペン先をフードする形で開発されたペン先が「フーデッド・ウィングニブ」です。
フーデッド・ウィングニブは、複雑な製造工程と技術を要するため、現在では製造されていませんが、そのしなやかな筆記感には、今でも多くの方が魅了されています。
現在売買されているモンブラン フーデッド・ニブの万年筆は、ビンテージ万年筆に分類されますが、そのほとんどは吸入機構を備えており、経年による不具合をもつまま取引されているのが現状です。
当方で扱っております万年筆は、ペンドクター川口明弘により、洗浄整備、ペン先調整を施しておりますので、安心してお買い求めいただけます。
年々状態の良いものは少なくなってきておりますので、ご興味がありましたら是非フーデッド・ウィングニブの書き味をご体感ください。
以下、販売中の万年筆です。
ためし書き動画
https://www.youtube.com/watch?v=ScaZ7HsXncI