日本で万年筆が普及しはじめてから、昭和の戦後復興、高度経済成長とバブル、平成のバブル後、そして令和へと時代は続いてきました。
万年筆もその経済変化、社会変化に翻弄され、様々な商品が生まれては消えていきました。
すでに大量生産大量消費の社会は終わり、多種多様の選択肢と価値観があり、それを選ぶことができる時代が到来していますが、そのような時代に万年筆を楽しむことはもはや贅沢の一つなのかもしれません。
新しいものを追い続ける楽しみ方もあり、今あるものを使い続ける楽しみ方もあり、所有する楽しみ方もあり、筆記感の楽しみ方もあります。
今ある万年筆をより快適にお使いできるようにお手伝いさせていただくという、少々マニアックな分野ではありますが、本年も引き続き、さらなる努力と精一杯の対応をさせていただきますので一層のご指導ご鞭撻をいただければ幸いです。
本年も万年筆を愛するすべての方の、快適な万年筆生活とご多幸をお祈りしております。
川口明弘
スタッフ一同